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吉田 忠義; 津田 修一; 斎藤 公明; 谷垣 実*
no journal, ,
日本原子力研究開発機構では、原子力規制庁の委託を受けて、京都大学原子炉実験所が開発した走行サーベイシステムKURAMA-IIを用いた線量マッピング事業を実施している。本システムの検出器はCsI(Tl)シンチレータであり、G(E)関数法によるエネルギー補償を行って線量率を導出する。また、不感時間補正を行うことで、Cs 線に対して120Sv/h程度(高感度形は12Sv/h程度)まで測定することができる。しかし、本検出器は、主たる測定対象であるCs/Cs 線(600800keV程度)よりも低エネルギーの光子に対する計数感度が高く、そのため除染済みの地域など散乱線が多く混在する場においては、より低い線量率で数え落としする可能性がある。そこで、その特性を把握すると共に線量率直線性を向上するための対策を検討した。